出産時のはなし①
その日は31週目の日曜日でした。
切迫早産の診断により自宅安静を続けていた私は、のらりくらりと家事をして、お昼ご飯の準備をしていました。
少しの張りを感じながら、オムライスを作って娘に先に食べさせはじめ、夫のを仕上げたところでお腹がいたい。
便秘のせいかとトイレに入って、出てもまだ痛い。張りとは違う。
夫に告げて、ベッドで休んでいました。
激痛ではなく、張りとは違う、でも持続的で陣痛でもない、変な痛み。なんだろう、なんだろうと思っていたら、
バシャン!
と何かが出た
破水だと思いました。
こういうとき、パニックになれない。
夫を呼び、バスタオルを持って来させてお尻に当てた
血が出てるよ!
夫の声で、ただの破水ではないことに気づいた
すぐさま病院に電話。
でも日曜日ですぐ先生がつかまらない。
10分後くらいに折り返し。
その間にもどくどくと何かが流れる。
痛みは感じない。
怖くて下を見ることができない。
救急車呼んでいいからすぐ病院へ、といわれ、119番。
自分が電話するほうが話が早いから、自分で話した
夫には出かける準備をお願い。
入院準備なんてまだしてなかったから、ばたばた。
娘を不安にさせないようにと、大丈夫だよー赤ちゃんうまれるかもね!と明るく声を出す。
この辺りで、出血のせいか、足の感覚がなくなり手が震えてきた。
全員で救急車に乗り込み、産院へ向かう。
向かう途中もどくどくと何かが流れ、だんだん意識が遠のいていくのがわかる。救急隊員の問いかけにも、ぼんやりとしか答えられなくなる。気持ち悪くなり、2回ほど吐く…
到着してすぐ先生はお腹を触り、お母さんこれ胎盤早期剥離で間違いない、すぐ帝王切開するよ!と言われる
ああ、やっぱり コウノドリで見たことある、やばいやつじゃん…とぼんやり思ったのを覚えてる。
②に続きます。